光ファイバの特性をあらわすパラメータに
モードフィールド径(MFD)というものがあります。
光ファイバを取り扱う業界、業種の人でも、
マルチモードファイバを取り扱うことが多い人などにとっては
モードフィールド径をあまり意識したことがない人も多いかもしれません。
今回はそのモードフィールド径の基礎的な内容について説明します。
モードフィールド径は
シングルモード光ファイバで重要なパラメータとなります。
光ファイバを伝わる光はコアの中だけを伝わるだけでなく、
クラッドにも漏れ出して伝わっていきます。
定性的にはモードフィールド径は
光がコアの中心からどれだけの範囲で伝播しているかを表しており、
光が伝播する径の指標となります。
そのため、
シングルモードファイバ内で光が伝播する断面積(実効断面積)は
モードフィールド径を用いて計算することになります。
モードフィールド径が異なる光ファイバ同士を接続したときには、
光が伝播する断面積が接続箇所で変化してしまうため、接続損失が
発生することになります。
そのようなときに接続損失の値を具体的に評価する際にも
モードフィールド径の値が必要になります。